第2話 Moguを呼ぶ声
今日も変わらず社畜生活。
会社にいって働いて、帰宅してお菓子を食べながらYouTube。
お風呂に入りながらまたYouTube、たまにゲームをする。
歯を磨きながらまたまたYouTube、たまにゲーム。
完全に現代っ子である…。
そんな日々を続けていたMogu。
Mogu「今日も寝る前に現影戦争てきとーにあそぼーっと♪」
ポチポチポチポチ…
Mogu「くっ…、なんなのこのクエストの難易度!こんなん無理ゲーやん!エンジョイ勢はお断りクエストじゃん!まーた素材集めがむじーやん!なんなん!?あー、もうやだ、適当に周回させて寝ちゃおーっと!」
プンスカプンスカ!!(`Δ´)
難しすぎるクエストに、どうやら嫌になってイラついているようだ…w
そして適当に周回するクエストを選び、眠りにつくMogu。
Mogu「すや~、すやぁ~…。もう食べれないよぉ♪………zzz」(´д⊂)
なにやら幸せそうな夢を見ながら眠りについたMogu。
その時…。
約3年前の古ぼけたボロッボロのスマホが光だし、かすかに声が聞こえてきた。
???「Mogu様、Mogu様…。」
Mogu「…ん~、なによぉ?食べれないっていったでしょ?冷蔵庫に入れといて~……。あ、後で食べるんだから勝手にたべないでよぉ?……zzz」
………。
寝ぼけたまま会話をするMogu。
スマホから呼びかけられていることにも気づかず…。
???「……。Mogu様、お迎えに参りました。目を覚ましてください。」
Mogu「ん~……。ん?今呼ばれた気がするけどなんだろ……、こわっ!!!」
ようやく目が覚めたMogu。
???「Mogu様、私です。スマホをご確認ください。」
Mogu「え?スマホ??」
Moguは目を擦りながらスマホを覗いてみる。
するとそこには………。
???「Mogu様、わかりますか?私です、囁きです。」
なんとスマホの画面には、囁きが映っていたのだ。
Mogu「え!?囁きって、現影戦争のキャラクターの、囁きちゃん!?でもどうして?私は周回させて寝たはずなんだけど……。てか、なんで直接会話なんてできてるの!これ夢かなんかかな…。」
状況を把握できないMoguは、目を疑っていた。
無理もない、スマホのキャラクターと会話をしているのだから…。
囁き「Mogu様、今は戦闘中のため、詳しく説明している時間はありません。とにかく目をあけて、こちら側を見ててください。」
Mogu「え?え?どゆこと??なにしてんの??」
キンッ!
キンッ!
ガキンッ!
バン!バンバンッ!!
スマホの中ではなにやら戦闘が行われているようだった。
味方のユニットは囁きのみ…。
Mogu「なんなのこのクエスト…。敵の数が尋常じゃない、倒しても倒しても先になんか進めないわ!囁きちゃん、無理しないで!撤退しましょ!!」
キンッ!
キンッ!
スマホの中では、囁きが大勢を相手に1人で戦っている。
あまりにも無謀である。
倒しても倒しても敵が沸いて出てくるのだ。
囁き「うっ……。そ、それでも私は、Mogu様を救い出したいのです。私は…、私達にはあなたが必要なんです……!!」
《次回 魔神が目覚める日》