「ffbe幻影戦争」頼むMogu…
白磁の塔を登りきったMogu達
これでゆっくりとした時間を過ごせるようになった
しかし
1人の男は悩んでいた
さほど役に立てなかった自分に
苛立っていたのだ………
~~Mogu軍拠点 訓練所~~
???「おらぁぁあああっ!」
バシュンッ!
???「ぬぉぉおおお!!!」
ズバァァアアンッ!
???「くっ……まだまだぁあああ!!!」
ドォォオオンッ!!!
………
………
???「はぁ、はぁ、はぁ…。くそっ!こんなんじゃだめだ。もっと…もっと強くならねーと!」
その男は
白磁の塔から帰ってきてから
ずっと訓練所で鍛えつづけていた
皆が疲れを癒すため休んでいるところ
男は休むことなく
朝から晩まで……
???「だめだ…。今のままじゃだめなんだ…。これじゃこの先、おれはあいつらのお荷物になっちまう。」
ザンッ!
ザンッ!
すでに成長の限界を迎えていた男は
いくら鍛えても強くはなれなかった……
それでも
なにもせずにはいられなかったのだ
そして
その様子をMoguは毎日
影から見ていた
???「おれは、こんなところで立ち止まってなんかいられねぇんだっ!!くそっ!!」
ザンッ!
ザンッ!
???「はぁ、はぁ、はぁ…。この俺様が努力するなんてな…。ふ、情けねーなぁ……。」
スタスタスタ………
Mogu「今日も頑張っているのね、ガフガリオンさん♪」
Moguが男に話しかけた
その男とはガフガリオンのことだった
ガフ「Moguか…。こないだは悪かったな、白磁の塔、大した戦力になれてやれなくてよ……。」
Mogu「珍しく落ち込んでいるの?ガフガリオンさんは十分、うちの戦力になっているわよ♪」
ガフ「ちっ、はっきり言ってくれた方が楽だぜ。今のままじゃこの先、力不足だ!ってな。」
Mogu「……………」
ガフ「自分でもわかってんだ。今のおれじゃこの先足手まといになるかもしれねぇーってな…。だがよ、どんだけあがいても、全然力がつかねーんだわ。参ったよなぁ。こんなに努力したのは初めてだっつーのによ………。」
ガフガリオンはこれまで
努力などしてこなかった
幼い頃から戦場を駆け巡り
好き放題暴れていた
そのずば抜けた戦いのセンスで
周囲を圧倒していた
戦場では敵には容赦しない
血も涙もない
その戦いかたに周囲は恐れた
強大すぎる力を持っているため
いつか自分達にその刃が向けられるのではないか…
そう恐れられていた
そのため
ガフガリオンは追放されたのだ……。
その後
傭兵となり再び名を挙げるガフガリオン
伝説の傭兵と呼ばれるようになった
そして傭兵になって出会ったのがラムザである
2人は相棒として行動するようになったのだ
そして今
自分より前に進むラムザ
追い抜かれていく自分に腹が立っていた
男は純粋に
力を求めていた
昔とは違い
仲間のために強くなりたいと………。
ガフ「Mogu…頼む。おれは前みてーに、あいつらと先頭にたって活躍してぇんだ。またあいつと肩を並べて、お前の役に立ちたいと思ってる。だから頼む、おれを覚醒させてくれ!!」
Mogu「ガフガリオンさん、そこまで思い詰めていたのね。」
このとき
ガフガリオンは初めて
人に頭を下げた……。
Mogu「ガフガリオンさん、頭を上げて?私はあなたをずっと信頼してきたわ。あなたに何度も救われてきた…。そんなあなたを、今の状態のまま見捨てるわけがないじゃない。」
ガフ「ん?」
Mogu「ふふ、いつかいつかって思ってたけど、今がその時なのかもしれないわね…。ガフガリオンさん、一気に覚醒4から6へ、そしてトラストマスター取得よっ!」
ガフ「Mogu…。感謝するぜ。こんなに嬉しいのは初めてだ……。必ず恩は返すぜ、Mogu!!」
そしてついに………
バーンッ☆
ガフガリオン
トラストマスターを取得したのである!
ガフ「おっしゃあっ!!そんじゃあ早速、イベントクエストのマルチで稼いできてやるぜっ!」
タッタッタッタ…
ついに限界を突破したガフガリオン
これであいつらとまた
肩を並べて戦える
ガフガリオンには
こんなに嬉しいことはないのだ
そして自らを鍛えあげるため
マルチへと出掛けていったのであった………
…………
…………
Mogu「ガフガリオンさん、期待はずれだったらぶっ飛ばす………。」