我に従えっ!
☆これまでのおはなし☆
囁きの招集により全員がミーティングルームに集められた。
次々と愚痴をこぼすメンバー達。
そんなメンバーの言葉を聞き激怒する囁き…。
ついにはMoguと同じ、特別な力でメンバーに絶対遵守の能力を発動させた。
メンバーの思考を支配しひたすら強化に励む囁き。
そしてついに、「白磁の塔 攻略」へと軍を進めるのであった…。
☆出撃、いざ白磁の塔へ!☆
囁き「Mogu様、いよいよ白磁の塔への出入りが解禁されました…。」
Mogu「そうね、囁きさん…。メンバー強化の件、ご苦労さま。」
囁き「お気になさらず…。私が出来ることを、わざわざMogu様にさせる訳にはいきませんから。」
Mogu「フフフ…。くるしゅうない。くるしゅーないぞ囁きさん。頼りにしているわ♪それじゃあ…、白磁の塔攻略、これもお願いできるわね?」
囁き「もちろんです、私にお任せ下さい…。では早速、行ってまいります…。」
Mogu「期待しているわよ…。」
ガチャッ☆
囁きはMoguの部屋を出ていった。
Mogu「………、ふう。」
ため息をつくMogu…。
最近のMoguは疲れていた。
また仕事が忙しくなってきたのだ。
幻影戦争をガッツリプレイできるのは、週末のみ…。
さらには最近のガチャの引きの弱さ。
無料ガチャしか引いていないのだが、
うんざりするほど酷い結果だw
Mogu「さーてと………。建築建築ぅ~♪」
1人になったMoguは、ピョンピョンはね周り喜んでいる。
そう。
Moguは今、幻影戦争よりも……
建築に夢中なのである!
…………………
囁き「…さて、全員あつまったかしら。」
囁きの招集により、全メンバーが集まった。
囁き「これより、我々は白磁の塔攻略へと進軍する。きっと長く厳しい戦いになるでしょう…。しかし案ずるな…。私がどんな状況でも勝利へと導いてやろう。皆の者………我に従えっ!ゆくぞっ!」
メンバー「オォォォオオォオォォォ!!!」
ズダダダダダッ!!!
こうして囁き率いるMogu軍は出発していった…。
☆白磁の塔☆
囁きはMogu軍全員を引き連れ、白磁の塔へとたどり着いた。
囁き「ここに来るのも久しぶりね…。4ヶ月ぶりかしら。」
テクテクテクテク…。
囁きは颯爽と歩いていく。
その後を少し遅れてメンバー達がやってきた。
トボトボトボトボ…。
イェルマ「ちっくしょぉ~。もう体がズタボロだってのに、今度は白磁の塔かよ!」
ハウレット「うーむ…。これはさすがの俺様も体力的に厳しいな。」
囁きにより強制労…
いや、ひたすら周回していたメンバー達はみな、疲労が溜まっているようだった。
囁きの特別な力によって従っていたメンバーだが、
その力の効力は日々、少しずつだが薄れてきていた。
囁きのその力には制限があり、永久的な効力はないのだ。
囁き「さ、今回の白磁の塔は40Fからスタートよ。50Fで終わりなんだから、頑張れるわよね?」
ざわ…。
ざわざわ…。
白磁の塔を目の前にして、
疲労困憊の兵たちは皆諦めムード……。
その時
オルドア「ぬぁあぁあああ!」
オルドアが大声を上げた!
オルドア「こんな所で立ち止まってなどいられないデスよっ!!あたしはMogu様親衛隊隊長、オルドアちゃん!!こんな塔なんて、一気に駆け抜けて差し上げますデスょ!!」
ピュ-ン=͟͟͞͞( ๑`・ω・´)
オルドアは物凄い勢いで突入していった…。
ルシア「あの野郎ぉ~、この私を差し置いて行くとは…、待ちなっ!!」
ピュ-ン=͟͟͞͞( ๑`・ω・´)
ハウレット「まったく、世話のやける姫達だ。オレが護ってやらないとな。」
スタスタスタスタ…。
オルドアの行動によって、なんやかんや先に進む一軍メンバーたち。
囁き「さて…、残ったのは低レアリティばかりね…。あなた達はどうするつもり?また現実から目を背けて、逃げ出すの?」
ざわざわ。
ざわざわ…。
残った低レアリティユニット達は、自分に自信が無いようだ…。
それは無理もないだろう。
彼らには、活躍できる場が少ないのだから。
いくら足掻こうと、埋めることの出来ないレアリティの差。
その為、彼らは見放されていたのだ。
多くのユーザーから……。
囁き「…………、行きなさい。誰かの為じゃない、あなた達の願いのために。」
囁きは珍しく、優しい言葉をかけた…。
低レア「俺たちだって、出来ることならURとして生まれたかった…。あいつらみたいに前線に立って戦いたかった…!でも、どうしても能力の差は縮まらない。努力したって、URには勝てない…!だけど…、それでも俺たちは…、強くなりたい……強くなりたいんだっ!!」
低レア「そうだょ、私たちは強くなりたいんだ。その為ならなんだってする…!こんな所で立ち止まってちゃ、またあいつらに離されちゃうよ!」
低レア「…だな。そんじゃ、俺たちも行くかっ!あいつらに追いつけるように!!なぁ!?」
タッタッタッタ…。
囁き「……ふぅ。大変ね、まとめあげるのって…。」
こうしてMogu軍はやる気に満ち溢れ
「白磁の塔 攻略」へと進むのであった…。
☆次回☆
「その頃Moguは…。」
アヤカ「どうしてMoguさんは、2頭身なんでしょう?」